須田一のブログ

ブログやめようかな?(笑)

出処進退ってムズカシイ

皆さま、おはようございます。

イタリアの国民投票の結果は、イタリアをはじめ、EU諸国にとってもイギリスのEU離脱決定以来のショックでは?とも言われています。
一方、日本のほぼ真南にあるニュージーランドのキー首相が、辞意を発表しました。
こちらは支持率も高く、ニュージーランド国内政治を上手く舵取りした経済界出身の首相でした。
レンツィ首相は議院内閣制の制度変更をメインとした憲法改正を国民投票で実行しましたが、なぜかそこに自分の進退までセットした事が、野党側の攻撃の的となり、今回の結果へとなりました。
これは、記憶に新しいEU残留・離脱を争点としたイギリスのキャメロン前首相と同じやり方。
ニュージーランドのキー首相は豪ABCの報道によれば、今回の辞意は、首相就任中(8年間)は家族に多大な迷惑をかけた事、ここで後進に道を譲り、新しいニュージーランドを作ってほしいと思って辞意表明に至ったとの事。

どちらが良いとか悪いとかはなかなか判断出来ませんが、何でもかんでも国民に信を問うやり方は、その国を2分する可能性を秘めている事。
仮に国民投票後の結果が国の安定に向かうのでしたら誰も文句も言わず、問題は少ないでしょうが、国民投票の結果が国の不安定化に拍車をかける様ですと、国が分裂して行きかけない。
次に出てくる政治のトップがカリスマ性に富んでいて、国民を一つにまとめられるなら結果オーライでしょうが、今のイタリアを見ているとなかなか難しいのでは?五つ星運動ではとても無理では??とテレビ画面を見ていても感じてしまう。
イギリスは民主主義が長く根付いているので、EU離脱決定後も国民は動揺していませんが、イタリアはどうなるのだろう。北アフリカからの難民もシチリア経由で続々押し寄せ、国内の金融機関は不良債権で苦しみ、国内では失業率が高く、大きな地震も頻発、問題山積の情勢を大ナタを振ってコントロール出来る逸材が出てきてくれる事をローマ法王に祈祷してもらわなければならない?そんな状況です。
こうやって見ると、ギリシャやキプロス、イタリアやスペインが苦しんでもEUはイヤイヤ援助し、緊縮ばかり唱える。
今回のイタリアの件で、EUはどう対処するのだろう???EUの終わりの始まりが現実にならない事を祈るしかありませんね^^。お祈りじゃぁ~

では。